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2020 年度 実施状況報告書

日本人生体腎移植レシピエントにおける腸内細菌叢と移植免疫の関連解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K18124
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

堀 俊太  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30623681)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード腎移植 / 腸内細菌叢
研究実績の概要

臨床研究においては現時点では試料を収集している段階である。コロナ感染拡大の影響で移植件数が限られているが、術前の体組成評価・栄養状態アンケート・血液・尿・糞便等は着実に収集はできている。腸内細菌叢解析は経時的に糞便を収集し、その都度外部業者に解析を依頼している。最終的に全体としての腸内細菌叢解析行う予定である。また血液検体や尿検体、移植腎組織検体を収集し保存している。これらは、マウスを用いた動物実験で得られた結果をもとに栄養障害マーカーや筋障害マーカー等の変動を検討栄養障害やする予定である。また、動物実験においては各種免疫抑制剤の強制経口投与を行い、腸内細菌叢の網羅的解析を行う段階である。経時的な筋量や栄養状態を評価し、さらにELISA法を用いて栄養、炎症、酸化ストレス、筋委縮に関するサイトカイン解析を行う。この解析から得られた結果から、栄養障害や筋障害、炎症状態に関する候補遺伝子を同定し、それに関する化合物や中和抗体、あるいはsiRNA大量投与を準備し、検証実験を行う予定である。検証実験では、栄養障害や筋障害、酸化ストレスに対して見出された予防法が免疫抑制剤による種々の障害を抑制すると同時に、腎機能が抑制されないかを検討する。腸内細菌叢解析は外部業者に委託依頼済である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ感染拡大のため腎移植が延期されており、昨年度の年間移植患者数が例年を大きく下回ったため研究で必要な情報や試料が収集できていない。また動物実験において、腸内細菌叢解析を外部業者に委託しているが、解析以来の件数が多く、解析を本年度に予約させていただいたため。

今後の研究の推進方策

臨床資料は継続し収集し、腸内細菌叢解析を進めていく。動物実験に関しては準備が整い、開始するところである。開始後は速やかに解析を進め、その時点で使用可能な臨床情報と照らし合わせていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ感染のため、検体収集が遅れており、予定していた検査に回せなかったが、今年は収集した検体の検査依頼をするため研究の遅れを取り戻す予定。

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公開日: 2021-12-27  

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