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2020 年度 実施状況報告書

膀胱細菌叢をターゲットとした過活動膀胱の根治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18138
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 紘一  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30845194)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード膀胱細菌叢 / 過活動膀胱
研究実績の概要

本研究は膀胱細菌叢の変化が過活動膀胱を引き起こすという仮説をもとに膀胱細菌叢と過活動膀胱の関連を明らかにすること、さらに膀胱細菌叢をターゲットとした全く新しい過活動膀胱の根治療法を開発することを目的としている。
まず膀胱細菌叢と過活動膀胱の関連を明らかにするために膀胱細菌叢の変化と過活動膀胱症状の変化を縦断的に調べる臨床研究を開始した。対象は過活動膀胱患者および健常者とし、健常者は表在性膀胱癌に対して経尿道的膀胱腫瘍切除術施行後6か月以上再発のない経過観察患者とした。膀胱細菌叢の検討に適切な尿検体はカテーテル尿であるため約3か月おきの診察のたびにカテーテル尿を採取し、同時に質問紙票にて過活動膀胱症状を評価した。尿検体の採取および質問紙票による評価は最大4回行うこととした。大阪大学医学部附属病院および市立川西病院の臨床研究倫理審査委員会の承認を得たのちに症例のリクルートを行い、現在検体集積中である。新型コロナウィルス感染症のため電話診療への変更や受診キャンセルが相次いだため検体採取予定は遅延しているが集積自体は進行している。今後、検体収集完了後に次世代シーケンサーによる膀胱細菌叢の解析を行い過活動膀胱症状と関連する膀胱細菌叢の多様性の変化や菌種の同定を行う予定である。
本研究に次世代シーケンサーによる解析は必須であるが、我々の先行研究から解析には一定の細菌混入が避けられないものの、同時解析であれば混入する細菌種はほぼ一定であることが判明した。このため本格的な細菌叢解析は一度に行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の流行のため、症例のリクルートおよびリクルート後の検体採取に遅延をきたしているため。

今後の研究の推進方策

本研究は現在検体集積中であり、検体収集完了後に次世代シーケンサーによる膀胱細菌叢の解析を行い過活動膀胱症状と関連する膀胱細菌叢の多様性の変化や菌種の同定を行う予定である。また膀胱細菌叢の解析結果から予測メタゲノム解析を行い、膀胱細菌叢の変化に伴う代謝物の変化を探索し膀胱細菌叢の変化が過活動膀胱症状に影響するメカニズムの解明を開始する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究を進めていくうえで必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行金額が異なった。

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公開日: 2021-12-27  

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