過活動膀胱(OAB)は頻尿や尿失禁のためにQOLが著しく低下する疾患である。OABの患者数は非常に多く本邦では1000万人以上と推定されている。その病態は不明であり根治療法も確立されておらず、その病態解明と根治療法の開発が望まれている。OABは炎症を介さずに頻尿を来す。我々はマウス膀胱に大腸菌由来のリポポリサッカライドを注入すると炎症を介さずに頻尿が生じることを報告してきた。近年、尿路に細菌叢が存在することが示され、膀胱細菌叢がOABに関連することが考えられる。 本研究でOABと細菌叢の関連を明らかできれば、OABの新たな機序解明、新規治療法の開発につながると考えられる。
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