研究課題
若手研究
現在までの主な成果を記す.①慢性活動性T細胞関連拒絶の組織学的傷害度と治療反応性:今回の検討では,慢性活動性T細胞関連拒絶のうち,組織学的な急性期病変が強い症例では,治療反応性が良好であることを明らかにした.②腎移植ドナーの喫煙歴と組織傷害の関連性:腎移植ドナーの腎摘出時の0時間生検組織を用いて,喫煙歴と組織傷害との関連性を検討した.喫煙歴は,腎機能には関連しなかったが,組織学的には細小動脈の硝子様変化と強い関連性を認めた.
腎臓内科
①慢性活動性T細胞関連拒絶の組織学的傷害度と治療反応性:既報では腎予後が悪いことがすでに示されているが,しかし,実際の経過は様々である.今回の検討では,治療選択の一助になるものと思われる.②腎移植ドナーの喫煙歴と組織傷害の関連性:喫煙歴は慢性腎臓病の危険因子であるが,その病理学的な早期病変については充分検討されていなかった.喫煙の早期病変が血管病変が主体であることが示唆された.この結果は,アメリカ腎臓学会で発表され,現在論文投稿中である.