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2023 年度 実施状況報告書

人工多能性幹細胞由来樹状細胞のがん局注療法による全身性がん免疫賦活化療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K18155
研究機関秋田大学

研究代表者

牧野 健一  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20714330)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードiPS細胞 / 樹状細胞 / 細胞免疫療法 / 局注療法 / 子宮頸癌
研究実績の概要

ヒトの末梢血単球を単離し、CytoTuneキットを用いてヒト末梢血単球よりヒトiPS細胞を誘導した。既報の通りに、マウス由来細胞株OP-9と共培養することによりCD34陽性CD45陽性の造血前駆細胞を誘導したのちにCD34陽性細胞を磁力を用いてソートして回収したのちに、SCF、FLT3LとGM-CSF 存在下でNotchリガンドであるDelta-Like proteni1を導入した細胞株であるOP9-DL1と共培養することでcDC1サブセットを含む樹状細胞を誘導した。In vivoモデルに使用できる十分な数(1x106cells/マウス)のcDC1をiPS細胞から得るための条件としては、FLT3LとGM-CSFの2種のみの濃度調整のみでは安定した誘導が難しいため、既報のIL4,IL10などのサイトカインでは誘導孤立は変わらなかった。現在はcDC1分化に重要とされている転写因子Batf3に着目して新たにサイトカインを選択している。また遺伝子編集技術を応用したBatf3強発現iPS細胞の作成も進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

ヒトiPS細胞から樹状細胞への分化は、1世代で約4~5週間を要するため、試行錯誤して添加したサイトカインの効果を判定するのに長い時間が必要であるため、in vivo実験に必要な十分な数のcDC1を安定して効率よく得るための条件の決定に多くの時間を要している。最適条件を見つけるため、必要な試行錯誤を続けていくより他に方法はないと考えている。

今後の研究の推進方策

一回の実験の結果判明までに長期間を要することから、効率的に今後の研究を進めるためには、一回の実験で検討する誘導条件を増やす方法しかない。今後は、1回あたりに検討する培養条件を増やして、効率的に実験結果を検討できるよう考慮する。技術補佐員を動員して研究進展の加速に努める。

次年度使用額が生じた理由

研究の遅延により次年度使用額が生じている。至適条件を見出すことができれば、in vivo実験へと進めることができる。繰り越された費用は今後の実験に使用していく予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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