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2020 年度 実施状況報告書

子宮頸部胃型腺癌におけるオルガノイド培養の確立と治療方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18157
研究機関東京大学

研究代表者

田口 歩  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60756782)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード子宮頸癌 / オルガノイド培養
研究実績の概要

子宮頸部胃型腺癌のオルガノイド培養に先駆け、子宮頸癌オルガノイドの樹立を試みた。
子宮頸癌10症例を用いてオルガノイド培養を行った。その結果、HPV16型陽性の子宮頸癌(腺扁平上皮癌)のオルガノイドの樹立を行えた。また、そのほか、HPV18型陽性子宮頸癌(扁平上皮癌)のオルガノイドも3検体において樹立できた。オルガノイド培養が実施できた症例においてはiPgell固定を行い、病理像を確認した。その結果、子宮頸癌オルガノイドは形態的には、いずれの症例でも原発腫瘍と同様の組織像を示していた。なお、樹立できたHPV18型陽性子宮頸癌のうちの一症例は、HPV18型陽性小細胞癌であり、10継代以上の培養が実施できており、薬剤感受性試験への応用が期待できる。樹立できたオルガノイドを用いて、現在ゲノム解析やRNA seq解析を実施中である。
なお、2020年度の手術症例において、HPV陰性の子宮頸癌は認めず、非HPV関連子宮頸癌オルガノイド培養は実施できなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

子宮頸部胃型腺癌オルガノイド培養を目指しているが、2020年度は子宮頸部胃型腺癌症例を入手できなかった。
一方で、子宮頸癌オルガノイドの培養は順調に進められており、この技術を用いて、子宮頸部胃型腺癌がある場合培養を行える準備ができている。

今後の研究の推進方策

樹立した子宮頸癌オルガノイドのゲノム解析を行い、発癌機序に基づく治療法の探索を行う。In vitroで薬剤感受性試験を行うとともに、マウスモデルの作成も行う。
また、子宮頸部胃型腺癌症例を収集し、オルガノイド培養を樹立する。

次年度使用額が生じた理由

オルガノイド培養に必要な物品が余っていたため。
一方で、2021年度にRNA seq解析やゲノム解析を行うため持ち越しとした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Use of Cap Analysis Gene Expression to detect human papillomavirus promoter activity patterns at different disease stages2020

    • 著者名/発表者名
      Taguchi Ayumi、Nagasaka Kazunori、Plessy Charles、Nakamura Hiroe、Kawata Yoshiko、Kato Sachi、Hashimoto Kosuke、Nagamatsu Takeshi、Oda Katsutoshi、Kukimoto Iwao、Kawana Kei、Carninci Piero、Osuga Yutaka、Fujii Tomoyuki
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: 17991-17991

    • DOI

      10.1038/s41598-020-75133-2

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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