研究課題/領域番号 |
20K18180
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 星薬科大学 (2022) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2020-2021) |
研究代表者 |
江畑 貴大 星薬科大学, 薬学部, 特任助教 (80769620)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 卵巣がん / DNAメチル化 / LRCOL1 / BRCA1 |
研究成果の概要 |
術前化学療法を受けた卵巣癌症例において治療感受性に関わる遺伝子を同定するため、30症例において遺伝子変異解析およびDNAメチル化の網羅的解析を行い、治療感受性に関わる候補遺伝子を同定した。そのバリデーションとして、45症例の遺伝子変異解析およびメチル化解析を行い、LRCOL1遺伝子のDNAメチル化(p=0.0028)を予後因子として同定した。 また、付随研究としてBRCA1のメチル化を測定する方法を樹立し、メチル化レベルが変異と同程度に予後と関連することを見出した。
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自由記述の分野 |
Cancer Epigenetics
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高悪性度卵巣漿液性腺がんにおける治療効果予測因子の同定は、臨床において患者の予後、治療感受性を推定するうえで重要である。また、LRCOL1のメチル化が卵巣がんにおいてどのような役割を果たしているかを解明することで、新規治療標的の同定につながる可能性がある。また、BRCA1は遺伝子変異が既に確立された予後予測因子であり、既に実臨床で用いられている。遺伝子変異例だけでなくメチル化症例も加えることでより精度の高い予後推定を行える可能性がある。
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