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2023 年度 研究成果報告書

マウス胚性幹細胞から誘導したミュラー管細胞の機能性評価と子宮再生機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18188
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関三重大学

研究代表者

武内 大輝  三重大学, 医学系研究科, 助教 (50739612)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード多能性幹細胞 / ミュラー管様上皮細胞 / 分化誘導 / BMP経路阻害 / FGF 経路活性化 / レチノイン酸経路活性化
研究成果の概要

子宮内膜機能不全に対する治療法は改善に乏しく、我々は新規治療法の開発を目指してミュラー管様上皮細胞(MDECs)への誘導系の開発を試みている。以前の研究において、MDECsへの誘導にはBMP経路の抑制、FGF 経路とレチノイン酸経路の活性化が重要であることを示したが、誘導効率が低い問題があった。本研究では誘導因子Xと誘導期間の延長により、高率なMDECsへの誘導を確認し、誘導した細胞の腎被膜移植により子宮内膜様の腺腔構造が確認され子宮内膜細胞マーカータンパク質の局在も確認された。子宮内膜菲薄化モデルマウスへの移植で子宮内膜構造の再生は確認できなかったが、条件の最適化を図る予定である。

自由記述の分野

生殖内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

以前の研究において、ミュラー管様上皮細胞(MDECs)への誘導にはBMP経路の阻害、FGF経路とレチノイン酸経路の活性化が重要である事を示していたが、さらなる高率な誘導のためには、誘導期間の延長と誘導因子Xとの添加が重要であることを実証した。また、誘導した細胞を腎被膜下に移植することで、子宮内膜様構造が形成されることも確認した。
これらの発見は、機序解明のための重要な知見となり学術的意義は大きいと考えられる。また不妊治療において、これまであまり改善していない妊娠率を向上させるための研究ツールを提供するだけでなく、移植細胞療法や再生医療などへの応用も期待でき社会的な意義も大きいと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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