研究課題
若手研究
子宮体癌は類内膜腺癌や漿液性腺癌などの様々なタイプがあり、類内膜腺癌は子宮体癌の80%以上を占める組織型である。類内膜腺癌は、癌細胞の増殖に密接な関与がみられるリーキー型タイト結合分子claudin-2を高発現し、子宮内膜異型増殖症を発生母地として考えられている。本研究ではclaudin-2の高発現調節機構の解析を行い、子宮内膜異型増殖症から類内膜癌への発癌過程を解明し、また治療ターゲットとしての可能性を示唆した。
産婦人科学
本研究では、リーキータイプのタイトジャンクションタンパク質であるCLDN-2の過剰発現が、ヒト子宮内膜腺癌の悪性化に密接に寄与していることを初めて明らかにした。またこのダウンレギュレーションが上皮のバリアを上昇させ、子宮内膜がん細胞の細胞増殖だけでなく、細胞移動や細胞浸潤も抑制し、新規治療薬の標的になりうることが示された。