研究課題/領域番号 |
20K18209
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
東 裕福 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 医員 (60772936)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 双胎妊娠 / 愛着形成 / 母体メンタルヘルス / 発達 / 長期予後 |
研究実績の概要 |
本研究では妊娠中の母体・双胎胎児の臨床データと、児が1.5歳、3歳になるまでの母親のソーシャルステータスやメンタルヘルスおよび児の成長・発達をアンケート形式で追跡調査する研究であり、2020年度から研究を開始している。 2022年度は前年度に引き続き症例の参加登録を行い、約70症例の研究参加登録を行った。 これに伴い、現時点で約160例の症例の登録が完了している。2023年度も同様にリクルートを行っていく予定であるが、新型コロナウィルス感染が終息したので、症例登録数をより一層増やせるよう尽力したいと考えている。 さらに2022年度の中ごろからは前述の1.5歳の母親のフィジカルおよびメンタルの健康状態と、こどもの成長・発達に関するアンケートの回収も開始し、順調に回収できている状態である。 研究期間内にリクルートの完了と追跡調査結果の一部の解析が完了することが見込まれており、中間解析結果をまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
主に症例登録の部分で研究のお空れが生じている。当初は300例の症例登録を予定していたが、現時点でリクルートが完了しているのは約160名である。 本研究は2020年度に研究開始したが、2020~2021年度は新型コロナウィルス感染の蔓延によって実施施設でのリクルートに制約が長期にわたって起こったため、リクルートに関しては当初の予定の約60%弱の進捗である。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の前半は新型コロナウィルス感染の蔓延に伴い、研究が停滞したが、本年度は感染終息を受けて少しでも目標症例数につかづけるべくリクルートに尽力したいと考えている。 また、登録症例の脱落を防止すべく、参加者に定期的な声がけを行うことで引き続き研究参加のお願いを継続していきたいと考える。 さらに本年度内に集まったデータの一部で中間解析を行い、学会報告などで公表することを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額がの主な理由は、2020年度、2021年度の繰り越し額が最も含まれていることによると思われる。 本研究は2020年度、2021年度において新型コロナウィルス感染の蔓延によって症例のリクルートがかなり制約されたため、それにかかわる物品、消耗品の購入費や人件費(リクルートのための研究補助員)が前述の2年間で大幅に減じ、これが繰り越されたためである。 本年度は研究を円滑に進めるために研究補助員を倍増して十分に配することで、データ整備やリクルートを進めていく予定である。 さらに追跡調査に用いる物品および各種アンケート(小児の発達評価、母体メンタルヘルス評価)、消耗品などの購入が大幅に増加する予定であり、繰り越しで生じた予算額を十分に使いきれると考えている。
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