• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

骨形成不全症治療における、間葉系幹細胞の治療効果に関わる機序の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K18218
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

出口 真理  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (80866674)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード骨形成不全症 / 骨芽細胞 / 間葉系幹細胞
研究実績の概要

ヒト正常骨芽細胞株の増殖能および骨分化能に関して検討した。細胞増殖能に関しては、増殖培地で培養を行い、細胞数を適宜計測することで、増殖能を評価した。骨分化能の評価方法としては、増殖培地で70%コンフルエントに達する程度まで培養を行い、その後骨分化培地に変更の上、14日間培養を継続した。14日経過したとことで、アルコールにてウェルを固定後に骨分化、主にミネラル化の程度を画像にて解析を行った。また、骨組織へのカルシウム沈着量を、アリザリンレッド染色で評価を行った。ヒト正常骨芽細胞株に関しては、各種培地の条件を変更して実験を行い、良好な骨分化を確認できる培地濃度を得る事ができた。
また、マウスの正常骨芽細胞の分離を試みた。正常マウスの頭骸骨より分離した細胞株を培養し、増殖能および骨分化に関して検討した。増殖培地では良好な増殖を確認できた。形態的には間葉系細胞と思われた。70%コンフルエントに達する程度まで培養を行い、その後は骨分化培地に変更して培養を継続した。過去の文献からマウス細胞に適した培地を選択したが、良好な骨分化を認めなかった。
マウスの場合は分化に時間を要するという報告が多く、培養期間を延長したりなど条件を変更したが、良好な分化を得られなかった。
期間中に骨形成不全症に関する総説論文を執筆した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染症蔓延のため、2020年度の前期は大学での研究が禁止されていたため。

今後の研究の推進方策

引き続き正常マウスの頭骸骨より分離した細胞株に関して、細胞株の性格および適切な骨分化を導く培養条件に関して検討する。
また、間葉系幹細胞が、骨分化に際してヒトおよびマウスの正常骨芽細胞および骨形成不全モデルマウスより得た病的骨芽細胞に対してどのような影響を与えるかについて調べる。具体的には、MSCだけを用いて骨分化能を評価した後、MSCと正常骨芽細胞株および病的骨芽細胞を共培養を行い、増殖能や骨分化能を比較検討する。

次年度使用額が生じた理由

2020年度前半は研究活動に制限があったため予定より実験が遅れた。細胞培養に時間を要したため、免疫染色に使用する抗体の購入が次年度に持ち越しとなった。余剰の研究費はこれらの抗体や、培養培地の購入に充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Development of a human fetal bone model to enable investigation of human mesenchymal stem cells as a potential antenatal treatment for osteogenesis imperfecta2020

    • 著者名/発表者名
      出口真理
    • 学会等名
      第72回日本産科婦人科学会学術講演会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi