• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

リキッドバイオプシーを用いた子宮内膜症進展・癌化の早期診断ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K18220
研究機関神戸大学

研究代表者

高橋 良輔  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (20866363)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード白金製剤耐性 / FDX1 / Ferroptosis
研究実績の概要

現在卵巣癌細胞株における癌化、薬剤耐性化等に関与する因子を検討している。卵巣癌治療において白金製剤に対する感受性は治療の結果に大きく影響を与える因子であるため、薬剤耐性化に関与する因子の同定は急務である。また、当該研究で用いている卵巣癌細胞株の組織型である明細胞癌の多くは白金製剤に対して抵抗性を示すため、この因子の同定は大きな意味を持つ。当該年度では、白金製剤感受性と抵抗性の細胞株を2種類ずつRNA sequenceを用いて網羅的解析を行い、抵抗性細胞株で有意に上昇しているFDX1という因子を同定した。この因子はステロイド合成や鉄硫黄クラスターの維持に影響を与える因子であり、FDX1をlnock downすることにより白金製剤への感受性が改善することが分かった。また、近年癌における細胞死としてFerroptosisが注目されている。我々は白金製剤抵抗性細胞株ではFerroptosisに対しても抵抗性を示すことを発見し、またFDX1をknock downすることにより白金製剤だけではなく、Ferroptosisに対する感受性も改善することを発見した。今後FDX1とFerroptosisの関係性をさらに研究していく予定である。また明細胞癌は以前より内膜症が発生母地となることが知られており、癌化に鉄が影響していることがしさせれている。そのため、FDX1の鉄硫黄クラスターと内膜症の癌化が関与しているかも今後研究していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

卵巣癌とFDX1の関与を同定できたが、鉄などと関与して癌化に影響を与えているかはまだ検討段階であるため。

今後の研究の推進方策

今後FDX1とFerroptosisの関係性をさらに研究していく予定である。また明細胞癌は以前より内膜症が発生母地となることが知られており、癌化に鉄が影響していることがしさせれている。そのため、FDX1の鉄硫黄クラスターと内膜症の癌化が関与しているかも今後研究していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

予定より物品を使用しなかったため。また社会情勢により学会発表や旅費等が予定よりかからなかったため。
次年度は研究の進行状況に合わせて適宜使用していく。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi