本研究では、子宮内膜癌における一次繊毛を解析するために、患者検体を用いて悪性度の異なる子宮内膜癌組織において、一次繊毛発現の違い、一次繊毛関連タンパク、遺伝子の発現の違いを解析することを目指している。 類内膜癌Grade3では、Grade1と比較して一次繊毛の長さが短くなっていること、一次繊毛形成関連タンパクOFD1とオートファジー関連タンパクSQSTM/p62が過剰に蓄積していることを確認した。悪性度の高い類なインク癌Grade3では、オートファジー機能不全が一次繊毛形成阻害に関与している可能性を示唆する結果であった。上記結果を第64回日本婦人科腫瘍学会学術講演会にて発表し、「Abnormal accumulation of OFD1 in endometrial cancer wipoor prognosis inhibits ciliogenesis」(PMID:35720483)にて報告した。
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