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2022 年度 実施状況報告書

子宮頸部胃型腺癌の治療標的となる遺伝子異常の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20K18235
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

廣瀬 宗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90869554)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード子宮頸部胃型腺癌 / 全エクソンシークエンス
研究実績の概要

子宮頸部胃型腺癌は,ヒトパピローマウイルス感染に非関連の組織型であり,予後不良であることが知られている.そのため,子宮頸部胃型腺癌の遺伝子異常を標的とした新規治療法の開発が求められている.本研究では子宮頸部胃型腺癌に着目し,その遺伝子異常解析を行う.また,子宮頸部胃型腺癌の臨床病理学的因子や予後情報から,発がん機構の解明と治療標的となる遺伝子異常を同定する.
外科的に切除された子宮頸部胃型腺癌の症例14例のパラフィン固定標本からDNAを抽出し、j次世代シークエンサーを用いた全エクソンシークエンスを施行した。
同定された遺伝子異常で、病的意義のあるものを抽出し、臨床病理学的因子との関連解析をした。
ミスセンス変異がもっとも高頻度であり、variantのいくつかの傾向が示された。また、高頻度にみられる遺伝子異常を抽出した。変異の頻度を表すTumor Mutation Burdenは、既報やオープンソースのデータセットで示されている他がん種と比較して中等度であることが示された。そして、遺伝子異常の相互排他性、共存についていくつかの組み合わせが示され、Cancer Driver Geneの解析から、発がんやがん進化の機序に影響している可能性が示唆された。Mutational Signature解析では、遺伝子異常の傾向が示された。
これらの結果から、子宮頸部胃型腺癌の発がんやがん進化のメカニズムの一端が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

子宮頸部胃型腺癌のDNA抽出、次世代シークエンサーを用いた全エクソンシークエンス施行し、それらから得られた結果の解析を終了することができた。

今後の研究の推進方策

今後、コピー数解析や免疫組織化学染色検査を行い、臨床病理学的因子との関連解析をさらに進めていく。また、候補となる発がん関連遺伝子異常について、メカニズムについて解析する。

次年度使用額が生じた理由

追加解析のため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Genomic alteraion profiles of Gastric-type cervical adenocarcinoma2022

    • 著者名/発表者名
      Sou Hirose
    • 学会等名
      第74回日本産科婦人科学会学術講演会

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公開日: 2023-12-25  

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