ヒト妊娠性絨毛癌由来の細胞株であるJEG3を用いて、TGFb1、TGFb3で刺激をした状態で、RNA sequencingを実施した。コントロールと比べて、発現変動している遺伝子を確認した。結果は、有意差のある発現変動遺伝子は認めなかった。さらにm6A関連遺伝子の中に大きく発現変動しているものはなかった。 並行して実施していた、トロフォブラスト幹細胞におけるm6A修飾の分化における関連性を検討した。トロフォブラスト幹細胞を、extravillous cytotrophoblast(EVT)とsyncytiotrophoblast(ST)に分化させ、m6A量を定量したとこと、EVTでは変化がなかったが、STでは有意に減少する結果を得た。今後は、実施したMeRIP-seqを実施し、網羅的にm6A修飾のプロファイリングを実施する予定である。
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