研究実績の概要 |
本研究は、次世代の手術トレーニングの開発を目的としている。①頭頸部外科医の技術を評価するための評価尺度の作成、②腫瘍の完全切除を目指す腫瘍切除トレーニングモデルの作成、③VR/MR技術を用いたハイブリッドカダバートレーニングの開発を目標としている。 ①手術技術の評価尺度の基盤として、頭頸部手術に必要な手術技術について質的研究を行い、エキスパートによるコンセンサスを形成し、論文化した。Mitani S, Nishio N, Kitani T, et al. Verbalization, categorization, and evaluation of fundamental surgical skills: An expert consensus in open head and neck surgery, Annals of Surgery Open. 2021; 2:e059. 今後、この研究で得られた評価項目を用いて、評価尺度を作成し、実施および尺度の妥当性の評価を行う予定である。 ②腫瘍切除モデルはKOTOBUKI Medical株式会社協力のもと、試作を繰り返したのち完成し、使用可能であることを確認した。電気メスを購入し、実習として使用できるようにした。現在実習で使用しデータを収集中である。 ③VR/MR技術を利用したハイブリッドカダバートレーニングの開発は、愛媛大学工学部によりアプリを作成し実際に使用を確認した。今後、サンプルサイズを増やして評価する予定である。また、VR/MR技術を利用して3次元バーチャルモデルを術前術中に使用し、論文化し、現在投稿中である。
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