癌微小環境における癌細胞と神経細胞の相互作用が癌の進展や薬剤耐性に関連することが明らかになってきており,HPV関連中咽頭癌における癌微小環境と腫瘍関連神経との相互作用の詳細が明らかになれば,HPV関連中咽頭癌の発癌機構の解明や予後不良因子の同定へ寄与することとなり,HPVの有無によりわけられている中咽頭癌の分類をより詳細に層別化することが可能となる可能性がある。今回の研究成果として,今後のオルガノイドモデル作製の成果は今後の中咽頭癌オルガノイドモデル作製の素地となり,研究をすすめる技術的基盤となるものと考える。
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