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2021 年度 実施状況報告書

蔟出と上皮間葉移行に注目した早期口腔癌のリンパ節転移予測

研究課題

研究課題/領域番号 20K18272
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

坂井 利彦  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80847012)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード舌癌 / 簇出 / 上皮間葉移行 / 神経周囲浸潤
研究実績の概要

当該施設の舌癌80例の簇出(Budding)の評価を終了し、Buddingに腫瘍間質比の評価を追加して行い、その予後評価を行った。
Buddingおよび腫瘍間質比が独立した予後不良因子であることが示された結果であった。現在国際誌に投稿中である。この点進捗は順調である。
今回、がん微小環境において関与が指摘されている交感神経の腫瘍先進部での増加の有無を免疫染色にて評価し、Buddingとの関連を解析した。
さらに、凍結切片からRNAを採取できた新しい14例で神経浸潤の有無と該当RNAの発現を比較した。この結果について現在英文誌に投稿調整中である。
6月以降COVID-19流行による影響で遅延の可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

舌癌70症例の病理形態学的予後因子の検討を現在国際誌に投稿中である。この点進捗は順調である。
さらに神経周囲浸潤の病態解明を目的として、がん微小環境において関与が指摘されている交感神経の腫瘍先進部での増加の有無を免疫染色にて評価解析を行った。
また、凍結切片よりRNAを採取した新しい14症例で神経浸潤の有無での該当RNAの発現を比較した。この結果について現在英文誌に投稿調整中である。
COVID-19流行による影響でやや遅延している。また今後の流行状況によってはさらなる遅延の可能性がある。

今後の研究の推進方策

神経周囲浸潤の病態解明を目的とした新たな検討(上記)を現在、英文誌に投稿調整中である。今後の新たな検討として、Budding high grade/low gradeでの腫瘍/正常部DNAの exome-sequence、Buddingと腫瘍間質比と腫瘍微小環境との関連の検索としてがん関連線維芽細胞(CAF),腫瘍関連マクロファージ(TAM)の免疫染色による評価を準備中である。

次年度使用額が生じた理由

研究の遅延により、当該助成金が生じた。
翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画として、英文校正や国際誌投稿、学会発表を始め、研究の継続のための試薬や外部委託費用(genome sequenceなど)に要する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 病理形態学的評価(Budding、腫瘍間質比)による舌癌予後因子の検討2022

    • 著者名/発表者名
      坂井利彦、齊藤祐毅、立石陽子、山澤翔、山村晃司、福岡修、安藤瑞生、山岨達也
    • 学会等名
      頭頸部外科学会

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公開日: 2022-12-28  

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