研究課題/領域番号 |
20K18272
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
坂井 利彦 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (80847012)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 簇出 / 腫瘍間質比 / DOI / 舌癌 / 上皮間葉転換 / 腫瘍微小環境 |
研究実績の概要 |
東京大学医学部附属病院の舌癌症例70例の簇出(Budding)を評価した。Buddingの検討する際、検者による評価のばらつきを認めた。そこで、再現性及び検者間信頼性が高いことで知られるTumor stromal ratio(TSR)に注目し、同症例に対して評価をおこなった。ここで得られたBuddingおよびTSRをその他の臨床病理学的因子をもとに多変量解析を行ったところ、TSRが独立した頚部リンパ節転移予測因子であることが示された。この結果は国内学会で発表を行い、英文誌に掲載された。加えて、昨年度はがん微小環境において関与が指摘されている交感神経の腫瘍先進部での増加の有無をTyrosine Hydroxylase (TH)染色にて評価し、臨床病理学的因子との関連を解析した結果を現在学会発表および英文誌へ投稿中である。さらに、国立がん研究センター中央病院の舌癌症例の痛みとBudding、TSRを含めた病理学的因子、予後との関連を解析し、その結果を英文誌へ投稿準備中である。COVID-19流行による影響で遅延があったが、現在は概ね予定どおり進行している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19流行による影響で遅延があったが、現在は概ね予定どおり進行している。
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今後の研究の推進方策 |
舌癌における疼痛と神経周囲浸潤とに関連があることが知られているが、当施設における検討でも同様の結果であった。さらに腫瘍先進部での病理学的形態に着目し、疼痛との関連を解析したうえで学会発表、英文誌投稿の予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
試薬購入や論文投稿費用など次年度に使用が必要となったため
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