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2020 年度 実施状況報告書

好酸球性鼻副鼻腔炎の免疫抑制における制御性T細胞と抑制性サイトカインの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18278
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

山本 小百合  滋賀医科大学, 医学部, 医員 (10828114)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 制御性T細胞 / 抑制性サイトカイン / 慢性副鼻腔炎 / Th2サイトカイン / Th2-like Treg
研究実績の概要

好酸球性副鼻腔炎(ECRS)における制御性T細胞、抑制性サイトカインの動態について研究をすすめている。これまでに、
①ECRSの鼻粘膜中では、制御性T細胞がIL-33のレセプターであるST2を発現し、Th2サイトカインを産生するTh2-like Tregへ変化し、TTh2-like Tregが増加している。②慢性副鼻腔炎の鼻粘膜中では、抑制性サイトカインであるIL-10、IL-35の濃度が低下している。③制御性T細胞サブセットの一つでIL-10を産生するTr1が減少している。④好酸球性副鼻腔炎患者のPBMCにIL-33を加え培養すると、Th2-likeTregの数が増加する。
ことが確認できた。このことから好酸球性副鼻腔炎では制御性T細胞の機能が失われ、Th2-like Tregが増加していることが、病態の形成に関与していると考えられた。この研究成果を現在英文雑誌へ投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和2年度に研究代表者が産休・育休を取得したため研究を遂行することができなかった。ただしそれ以前に研究は順調に進捗している。

今後の研究の推進方策

論文の投稿および学会活動を行う。
収集したサンプルをデータ解析し、慢性副鼻腔炎群に特異的な項目をさらに探索する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者が産休・育休を取得し1年間研究を遂行することが出来なかったため。

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公開日: 2021-12-27  

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