検体の集積は進んでおらず、そのために方針の変更を行った。愛知県がんセンターの臨床症状法と、愛知県がんセンター疫学予防部のデータベースを使用し、葉酸の摂取と葉酸酵素阻害剤である5-FUについての相互作用についての研究を施行した。 その結果、頭頸部がんになるまでの葉酸摂取量が多いほど、葉酸代謝酵素の阻害剤である5-FUを使用した導入化学療法で治療により遠隔転移が減少し、結果的に死亡率が低下することが分かった。この原因として、がんになるまでの葉酸摂取量が多いほど、頭頸部扁平上皮がんの葉酸代謝の活性が上昇する。そのため、葉酸代謝に依存するがんほであるほど、5-FUの効果が強く認められる可能性が示唆された。
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