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2021 年度 実績報告書

マイクロパルス毛様体光凝固術の作用機序及び予後因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18334
研究機関東北大学

研究代表者

國分 太貴  東北大学, 大学病院, 助教 (30646443)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードマイクロパルス波経強膜光凝固術 / レーザーファイバー / 強膜透過性 / 眼圧下降 / プローブヘッド
研究実績の概要

マイクロパルス波毛様体光凝固術(MPCPC)に施行するプローブについて、従来型プローブ(Rev1)と新型プローブ(Rev2 Straight型)についてレーザー照射条件の差異を検討した。有色家兎の摘出強膜片にMPCPCを照射し、パワーメーターを用いてレーザー透過性を検討した。結果、Rev2 Straight型はRev1と比較してレーザー透過性が有意に低下しており、Rev1と同等の透過エネルギーを得るためにはRev2では772mWの高い照射パワーが必要であった。以上よりRev2ではRev1よりも操作性は優れるものの、レーザーの強膜透過性が劣ることが判明した。
上記実験結果の原因として、Rev1とRev2のプローブ内部のレーザーファイバーの先端形状の差異が原因であると推定した。Rev1とRev2のプローブを分解してレーザーファイバー形状を確認した。Rev1はball型、Rev2はStraight型のレーザーファイバー形状を呈していた。
そこで、Rev2にRev1のball型レーザーfiberを換装し、Rev2(ball型)を作成し、Rev2(ball型)はRev2(Straight型)の間で眼圧下降効果およびレーザー透過性について比較検討した。結果、ヒト強角膜片では、Rev2(ball型)はRev2(Straight型)よりも160%のエネルギー透過性であった。また家兎で有意な眼圧下降を得るためには、Rev2(Straight型)では1250mW、Rev2(ball型)では1000mWの照射エネルギーが必要であり、Ball型レーザファイバーを用いることで、より少ない照射エネルギーで眼圧下降が得られることが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] マイクロパルス波経強膜光凝固術のレーザーファイバー 形状の影響2022

    • 著者名/発表者名
      津田聡
    • 学会等名
      2022年日本眼科学会総会
  • [学会発表] 家兎でのマイクロパルス波経強膜毛様体光凝固術後 の眼圧下降と組織障害の検討2021

    • 著者名/発表者名
      津田聡
    • 学会等名
      2021年日本眼科学会総会
  • [学会発表] マイクロパルス波経強膜光凝固術の新型プローブ (Rev2)の照射条件の検討2021

    • 著者名/発表者名
      津田聡
    • 学会等名
      2021年日本緑内障学会

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公開日: 2022-12-28  

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