研究実績の概要 |
網膜色素変性症は、桿体および錐体光受容体の変性によって引き起こされる進行性の遺伝性網膜疾患であり、桿体錐体機能の喪失は視野の狭窄と微細な視力の喪失につながる。網膜色素変性症では中心視野の残存は患者の生活の質に悪影響を及ぼすため中心の視野評価は臨床的に重要だが、臨床で使用されているGuided Progression Analysis (GPA; Carl Zeiss Meditec, Dublin, CA, USA)や、cluster-based definition (CBD)は緑内障においての視野進行の検出の検証がされているが、網膜色素変性症では進行検出能力についての調査はされていなかった。そこで網膜色素変性症での視野進行検出能力をGPADとCBDの有用性を評価し、このGPADとVBDを組み合わせることにより作成された (Br J Ophthalmol. 2022;106(8):1098–103. doi: 10.1136/bjophthalmol-2020-318188)に基づいて視野進行を検出するための新しい方法を使用し、GPA及びCBDの臨床的有用性を比較した。(PLoS One. 2023; 18(9): e0291208. Published online 2023 Sep 8. doi: 10.1371/journal.pone.0291208)
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