研究課題/領域番号 |
20K18343
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
末岡 健太郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 寄附講座助教 (20868228)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 光線力学的抗微生物化学療法 / PACT / 抗菌PDT / 角膜感染症 / 薬剤耐性 / 新規角膜感染症治療 / 半導体レーザー(Laser Diode) / パルス照射 |
研究成果の概要 |
光線力学的抗微生物化学療法(photodynamic antimicrobial chemotherapy: PACT)による新規角膜感染症治療の確立が究極の目的である。 研究期間中に、新規のパルス照射モード付き半導体レーザー(laser diode)の安定した光特性を確認し、光源として一貫して使用した。塩化ベンザルコニウム(BAC)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)の添加によるPACTの相乗効果を確認し、菌種により望ましい補助薬剤が異なった。角膜感染家兎へのBAC添加PACTを検討したが、未だ有効性は確認できていない。汎用性、拡張性としてコンタクトレンズ消毒を検討し、一部菌種で有効だった。
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自由記述の分野 |
眼形成外科、眼瞼・眼窩・涙道疾患、眼感染症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本治療法が確立すれば、薬剤耐性菌や特異的治療法がないアカントアメーバを原因とする角膜感染症に対しても早期から対処でき、治療期間の短縮、視機能維持、医療費の削減にも大きく貢献することになる。抗微生物薬と全く異なる物理的抗菌技術であるPACTは、繰り返しの治療による耐性化獲得の報告もなく、抗微生物薬の使用を減らすことで新たな薬剤耐性(AMR)病原微生物の出現抑制につながる。医療環境の整備が遅れている発展途上国や、起炎病原体の即時同定が困難なクリニックにおいても、角膜感染症のファーストタッチ治療としての発展も期待できる。本研究の進展により角膜感染症治療のパラダイムが大きく転換する可能性がある。
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