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2022 年度 研究成果報告書

エンドトキシンにより誘導されるIgE非依存性アレルギー性結膜炎症状の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18346
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

石田 わか  高知大学, 医学部, 特任助教 (40761705)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードアレルギー性結膜炎
研究成果の概要

アレルギー性結膜炎は、I型アレルギー反応によって引き起こされると考えられている。しかしながら、アレルギー性結膜炎患者の中には抗原特異的IgEが検出されない患者も少なからず存在する。本研究では、アレルギー性結膜炎症状の発症に細菌の構成成分であるエンドトキシンが関与しているかどうかについて検討した。その結果、IgEやマスト細胞に依存しない受動免疫法において、エンドトキシンにより非IgE型アレルギー反応が誘導された。非IgE型アレルギー反応はヒスタミン依存性であり、結膜局所においてTh2細胞が活性化されエンドトキシンの曝露により引っ掻き行動が誘発されることがわかった。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

結膜炎の原因として臨床的には大きく感染性結膜炎とアレルギー性結膜炎の2つに大別される。アレルギー性結膜炎の即時型反応は、主に抗原特異的IgEによって引き起こされると考えられているが、エンドトキシンがIgE非依存性にアレルギー性結膜炎症状を誘導することが明らかになれば、新しい疾患概念を提示できる。また、新規のI型アレルギー反応が細菌の関与で生じることを示す事ができ、その機序がマスト細胞やIgEに依存せず、T細胞やマクロファージなどの他の免疫細胞を介する事が明らかになれば、その機序に即した新しい診断技術や治療法を開発し臨床応用するための基盤となりうる重要な基礎的研究となる。

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公開日: 2024-01-30  

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