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2022 年度 研究成果報告書

内的酸化ストレスに惹起される角膜内皮細胞減少の分子機構解明と予防

研究課題

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研究課題/領域番号 20K18360
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

尾内 宏美  東海大学, 医学部, 講師 (00580135)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード内的酸化ストレス / 角膜内皮細胞減少 / オートファジー / リポファジー
研究成果の概要

内的酸化ストレスを負荷したTet-mev-1マウスの角膜内皮細胞が通常マウスと比べて早期に細胞内脂肪滴を蓄積していることを確認した。さらに若齢のmev-1マウスの角膜内皮細胞では通常マウスと比べてオートファジーが亢進していた。老齢の通常マウスでも脂肪滴が蓄積しmev-1マウスと同等にまでオートファジーが誘導されていた。一方、老齢のTet-mev-1マウスの角膜内皮細胞は膨潤化し、多くのオートファゴソームを蓄積し内部は空砲化していた。このことから、内的酸化ストレスにより蓄積する脂肪滴をオートファジーによって除去することで細胞損傷等を回避し、角膜内皮細胞の減少を抑止していることが示唆された。

自由記述の分野

角膜内皮細胞

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、酸化ストレスがより自然に近い状態で加わるTet-mev-1マウスを用いることによって、角膜内皮細胞減少の早期変化の詳細な分子メカニズムを細胞レベルから生体レベルにおいて解析できた。
本研究はこれまでに報告のないリポファジーの誘導と角膜内皮細胞の減少を関連している分子機構を解明するものであり、脂肪酸代謝の制御が角膜内皮細胞の減少に対する新たな治療戦略になることを創造させる成果が期待できる。すなわち、加齢・前房内侵襲・炎症等に伴う水疱性角膜症の治療、およびFuchs角膜内皮ジストロフィーの早期診断マーカーおよび治療法の開発の端緒を得ることが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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