内的酸化ストレスを負荷したTet-mev-1マウスの角膜内皮細胞が通常マウスと比べて早期に細胞内脂肪滴を蓄積していることを確認した。さらに若齢のmev-1マウスの角膜内皮細胞では通常マウスと比べてオートファジーが亢進していた。老齢の通常マウスでも脂肪滴が蓄積しmev-1マウスと同等にまでオートファジーが誘導されていた。一方、老齢のTet-mev-1マウスの角膜内皮細胞は膨潤化し、多くのオートファゴソームを蓄積し内部は空砲化していた。このことから、内的酸化ストレスにより蓄積する脂肪滴をオートファジーによって除去することで細胞損傷等を回避し、角膜内皮細胞の減少を抑止していることが示唆された。
|