研究課題
RNA修飾は細胞内でRNAの機能を制御するのみならず、代謝後に修飾ヌクレオシドとして細胞外へ分泌され、液性因子として機能することを見出した。中でも未修飾のヌクレオシドと比較して10倍以上強力に受容体を活性化して下流のシグナル応答を介して免疫応答を引き起こすメチルアデノシン(m6A)を同定した。これらの修飾ヌクレオシドは眼房水内に豊富に含まれており、緑内障病態に関与する初代結膜下線維芽細胞の線維瘢痕化過程でダイナミックに変動していた。これらの変動していたRNA修飾はミトコンドリア特異的なRNA修飾であり、瘢痕化過程におけるミトコンドリア障害を示唆している。本研究によりRNA修飾が新たな緑内障治療標的となりうることを見出した。さらに、RNA修飾検出技術を代謝解析に最適化して報告した。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 2件)
Molecular Cell
巻: 81 ページ: 659~674.e7
10.1016/j.molcel.2020.12.038
STAR Protocols
巻: 2 ページ: 100848~100848
10.1016/j.xpro.2021.100848
Experimental Eye Research
巻: 210 ページ: 108708~108708
10.1016/j.exer.2021.108708