造血幹細胞移植後の合併症の一つであるGVHDは宿主のQOLを著しく障害する。眼科領域で最も多い合併症はドライアイである。日本で診断する際、自覚症状とBUTを用いている。他国ではNIHによるGVHDの診断基準を用いて診断することが提案されている。このNIHによるGVHDの診断基準を用いた眼GVHDによるドライアイの診断には長所もあるが、眼科医が診断基準作成に関わっていなかった為、多くの改善点があった。本研究において国際診断基準のパラメーター及び重症度スコアとBUTが強い相関を示した。これにより、今後の眼慢性GVHDによるドライアイの診療と治療法の標準化の一助になる可能性をもたらした。
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