研究課題/領域番号 |
20K18392
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
今田 敏博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (80790360)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ドライアイ / 神経因性疼痛 / 前眼部 / 薬理遺伝学 / 光遺伝学 |
研究実績の概要 |
ドライアイ症候群(ドライアイ)とは涙の減少・成分変化によって、惹起される前眼部疾患であり、慢性化する強い眼不定愁訴を主訴とし、労働生産性の低下を招く。近年、ドライアイにおける、慢性の不定愁訴が、神経因性疼痛に起因することが表出してきた。しかし、その機序解明に必須のツールである、前眼部-神経因性疼痛モデル動物は存在せず、病態解明が進んでいないのが現状である。 本研究の目的は、マウスを用い、ドライアイ等の前眼部疾患における前眼部、不定愁訴(疼痛)にかかわる神経/脳領域を薬理/光遺伝学的手法により恣意的に操作し、前眼部-神経因性疼痛を惹起可能なモデル系を確立し、その発症機序の解明へと導く。さらに、有効な介入手法の創出への基盤技術を確立することである。 令和2年度は、前眼部疼痛に関わる脳/神経領域の、光/薬理遺伝学的手法による恣意的操作法の確立することを目的とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
角膜知覚に関わる、三叉神経脊髄路核のニューロンを恣意的に薬理遺伝学的手法で発火させることで、眼痛行動、及び涙液分泌量の増加が見られ、これまで機能が推測されているのみであった脳領域の機能を表出させることに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に得られた知見をもとに、眼痛に関わる脳/神経領野(角膜、三叉神経節、三叉神経脊髄路核)それぞれについて、薬理/光遺伝学的手法を駆使し、神経因性疼痛(慢性的アロディニア、痛覚過敏)を発症させ、どのような刺激が神経因性疼痛、行動パターンに異常が誘発されるかを検討する。
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