研究課題/領域番号 |
20K18403
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
Tu HungYa 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (10780835)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | retinal degeneration / horizontal cell / multielectrode array / retinal organoid / transplantation |
研究成果の概要 |
本研究は移植による再生治療の一環として、ホスト環境に着目し、視細胞シナプスの形成・機能に重要な水平細胞の関与を検討した。網膜オルガノイド移植後の視細胞シナプス再構築における水平細胞の役割を明らかにするため、タモキシフェンによる条件付き水平細胞をアブレーションモデルを網膜変性マウスバックグラウンドで確立した。水平細胞を除去した変性網膜に網膜オルガノイドを移植し、電気生理により移植網膜の光反応を評価した。移植前に変性網膜から水平細胞を除去することで、宿主の双極細胞と移植先の視細胞間の機能的なシナプス形成が促進されることを示唆している。
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自由記述の分野 |
Retinal neuroscience
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまでES/iPS細胞由来網膜組織を用いて、視細胞の変性疾患に対する移植治療の有効性を検証してきた。より良い視機能再建を目指して移植組織側の改良を行なってきたが、本研究では移植細胞を受け入る側が、より機能的に移植細胞を受け入れる環境に最適化する可能性を探るために、視細胞の神経接合に重要な水平細胞の関与について検討した。変性網膜に残存している水平細胞や移植組織中の水平細胞が移植網膜の機能的な生着に寄与するかどうかを組織学的に観察し、移植後の光に対する反応を解析することで、より移植に適した環境、及びその環境の最適化による視機能再建の可能性を提示している。
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