研究成果の概要 |
糖尿病患者は世界的に増加傾向でありその合併症である糖尿病足潰瘍は感染を伴うことで致死的転機をきたすことも多くその対策は重要である。羊膜由来間葉系幹細胞(amnion- derived MSC, AMSC)は感染制御、神経再生促進、抗炎症作用を持ち感染性糖尿病性足潰瘍の治療に役立つ可能性がある。本研究ではAMSC培養上清が細菌増殖を抑制することが確認された。これは抗菌ペプチドLL-37の作用によると考えられる。糖尿病マウスの感染創にAMSC培養上清ゲルを塗布した結果、細菌数が減少し創傷治癒が促進されることが示された。羊膜由来間葉系幹細胞は糖尿病足病変の治療において有望な選択肢となる可能性がある。
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