研究課題/領域番号 |
20K18413
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
眞田 紗代子 愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (60866044)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 血管新生 / ケラチノサイト / 動静脈奇形 / 日光角化症 |
研究実績の概要 |
今までに同定したSNX9に直接結合するユビキチンリガーゼ複合体の足場タンパク質であるBTBP-XとSNX9の結合を促進する制御剤の探索を行うために、大規模スクリーニングの系の構築を行った。しかしながら、系が安定せず、制御剤探索を進めることができなかった。バッファー中の塩濃度の最適化が必要だと考えている。解析を進める中で、BTBP-Xが日光角化症のケラチノサイトにおいて高発現していることを見出した。さらに、BTBP-Xを不死化ケラチノサイトにおいて発現抑制した結果、その細胞増殖が著しく阻害された。そのメカニズムとして、BTBP-XがケラチノサイトのDNA合成に必須であることを、Edu取り込みアッセイにより明らかにした。DNA合成は細胞老化にも深く関与するので、BTBP-Xがケラチノサイトの細胞老化の進展において重要な機能を有している可能性が示唆される。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
BTBP-XとSNX9の制御剤探索が遅れているため。
|
今後の研究の推進方策 |
BTBP-XとSNX9の結合検出系の条件検討を進めていく。併せて、研究を進める中で見出してきたBTBP-Xのケラチノサイトにおける機能を、不死化ケラチノサイト及び、初代培養系ケラチノサイトにおいて進めていく。特に、DNA複製と細胞老化の関連分子の発現をタンパク質レベル、遺伝子レベルで調べていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
出産育児休暇取得に伴い、進捗が遅れたため繰越が発生しました。 翌年度は論文投稿費用に充てる計画です。
|