研究成果の概要 |
SNX9と結合するユビキチンリガーゼ複合体の足場タンパク質としてSPOPを同定した。SPOPがヒト角化細胞の細胞分裂周期を制御することが明らかとなり、ヒト不死化角化細胞HaCaTを用いてSPOPのDNA損傷と複製過程における機能解析を行った。SPOPを発現抑制すると、G1期で止まる細胞の割合が増加し、S期の割合が減少した。また、DNAの新規合成が阻害された。さらに複製ライセンシング因子であるCDT1とCDC6の翻訳が阻害されることが分かった。HaCaT細胞におけるSPOPの発現低下はDNA複製異常をもたらすことが示唆された (Sanada, et al., BBRC. 2023)。
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