研究課題/領域番号 |
20K18416
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
倉林 孝之 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60513231)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 血行モニタリング / 皮弁 / 赤外光 / 自然光 / 血管形状 / MATLAB |
研究成果の概要 |
本研究では皮弁の裏面に小型顕微鏡を挿入して微細血管の形状変化をとらえることで血管閉塞を判定する皮弁下挿入式の新しいタイプの血行モニタリングデバイスの開発を目指しラットの皮弁裏面の微細血管像を顕微鏡で観察し皮弁を栄養する血管茎を閉塞させた前後における皮弁内血管の形状変化の特徴量の抽出を行った。血管閉塞の方法は3通りで1)動脈のみ、2)静脈のみ、3)動脈と静脈の同時閉塞とした。得られたデータを数理解析ソフトMATLABで処理し解析を行った。血管茎の閉塞に伴い、皮弁の血管形状は即座に変化し、その特徴を蛇行率として抽出することが有用で血行モニタリングへの応用に有用であることを明らかとした。
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自由記述の分野 |
形成外科学(マイクロサージャリー)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移植医療の成否をわける重要な作業として血行モニタリングがある。移植は必要な組織を必要な場所に移し血管をつないで生かせてはじめて成功といえる。血行モニタリングとはつないだ血管が通っていて組織にしっかりと血流が流れているかを確かめる作業であるが自動化されておらず、人の目に頼っている。コンピューターによる組織内血管の形状変化をとらえる血行モニタリング方法は疲れ知らずで連続観察できる。さらに血管の閉塞に即座に反応することから信頼性の高い血行モニタリング方法である。これにより医療者の労力の軽減のみならず、人の判断の過ちを排することで安定した移植医療を提供することができる。
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