研究課題
若手研究
Apoptosis阻害要因の一つであるAutophagyについて、これに関係するHMGB1の動態を観察し、抗悪性腫瘍薬開発に寄与することを目的とする。まず、正常ヒト角化細胞におけるAutophagyについて観察した。次に、正常ヒト角化細胞と、ヒト悪性黒色腫より分離した細胞株に対して、HMGB1の拮抗薬であるHMGB1 A-Boxを投与しAutophagyの変化について観察を行った。HMGB1 A-Box1投与前と比較して、Autophagyの明らかな抑制効果はみられなかった。
皮膚悪性腫瘍
抗腫瘍薬はがん細胞のapoptosisを促し効果を得るが、腫瘍細胞のAutophagyにより耐性を持つようになる。このAutophagyに関連するタンパクの一つとしてHMGB1があり、この競合作用を持つHMBG1 A-Boxを用いて腫瘍細胞のAutophagyが抑制されるか研究を行った。結果として、明らかな抑制効果を確認できなかったが、悪性腫瘍に対する治療の開発を目的とした研究であり、社会的に意義のあるものであったと考える。