耳介形状PCL の表面をナノファイバー化したPGAで被覆した複合型吸収性スカフォールド(nanoPGA / PCL) にヒト軟骨細胞を播種した結果、PGA群と比較して、nanoPGA群で優位に細胞生存率が高値であった。複合型吸収性スカフォールドをエタノール処置により親水性に表面改質し、軟骨基質の産生に及ぼす影響について検討したところ、SOX5は有意に発現亢進を示し、IL-1αの発現は有意に低下した。また、軟骨再生面積比および軟骨被覆率ともに,優位に増加しており、経時的な軟骨基質産生を促進し,耳介形状を長期維持するため足場として適していることが判明した。
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