RT-PCR及び、qPCRの結果、本来腸管で機能する複数のアミノ酸輸送体が、マウス舌前方の味覚受容に関与する茸状乳頭、および舌後方における味覚受容に関与する有郭乳頭にも発現していることが明らかになった。野生型マウスを用いたマウス鼓索神経(舌前方部を支配)応答解析の結果、マウス舌のアミノ酸輸送体阻害薬前処理により、輸送体と親和性の高いアミノ酸に得意的な応答の減少が認められた。また10mM NaClの添加により、これらのアミノ酸では応答の増強が認められ、阻害薬処理により消失したことから、Na共輸送体の関与が示唆された。さらに舌咽神経(舌後方部)、うま味受容体欠損マウスでも同様の結果が認められた。
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