軟骨細胞でRunx2の標的遺伝子を探したところ,Runx2がTem8の発現を高めることがわかった。胚16.5日からTem8-/-マウスの四肢は軟骨細胞の増殖が減少し、短くなった。軟骨細胞特異性Tem8遺伝子組み換えマウスでは、軟骨内骨化が野生型マウスのように進行しているにもかかわらず、四肢が短くなった。軟骨細胞ではBrdUとアポトーシスの両方が増加し、アポトーシス高域で鉱化が起こる。これらの結果から、Tem8は軟骨細胞の増殖に重要な役割を果たし、その発現はRunx2によって制御されており、Tem8の過剰発現は軟骨細胞のアポトーシスと基質鉱化を伴うことが示唆された。
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