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2023 年度 実績報告書

味蕾オルガノイド培養系を用いた味蕾細胞の分化制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K18461
研究機関九州歯科大学

研究代表者

松山 佳永  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10848360)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード味蕾
研究実績の概要

本研究では、転写因子Ascl1の味蕾細胞分化における機能を明らかにするため、オルガノイド技術とCre/loxPシステムとを組合わせることで、味蕾細胞における分化制御システムの解析を行った。Ascl1-CreERT2/CAG-floxed tdTomato マウスから作製した成熟味蕾オルガノイド内では多数のtdTomato発現細胞を認め、それらは味細胞マーカーを発現することが分かった。同マウスの新生仔を用いて、初期発生味蕾におけるAscl1発現細胞系譜の追跡を行った。初期発生味蕾においてtdTomato発現細胞の多くはIII型細胞マーカーを発現し、一部はII型細胞マーカーを発現することが分かった。Ascl1-CreERT2/ CAG-floxed Neo-DTAマウスから味蕾オルガノイドを作製し、培養環境下でAscl1発現細胞に特異的な細胞死の誘導を行った。成熟味蕾オルガノイド内では、III型細胞に加え、II型味細胞の生成が抑制されることが分かった。同マウスの新生仔を用いて、初期発生味蕾においてAscl11発現細胞に特異的な細胞死の誘導を行った。実験群の舌乳頭上皮では、対照群と比較して、Ascl1遺伝子発現量の有意な減少を認めた一方で、II型およびIII型細胞マーカー遺伝子の発現量に有意差を認めなかった。以上の結果よりAscl1はIII型細胞に加え、一部のII型細胞の分化に関わることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Ascl1-expressing cell differentiation in initially developed taste buds and taste organoids2023

    • 著者名/発表者名
      Matsuyama Kae、Takai Shingo、Shigemura Noriatsu、Nakatomi Mitsushiro、Kawamoto Tatsuo、Kataoka Shinji、Toyono Takashi、Seta Yuji
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research

      巻: 392 ページ: 631~641

    • DOI

      10.1007/s00441-023-03756-8

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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