研究実績の概要 |
令和4年度は歯根膜線維芽細胞のコラーゲン線維束の線維形成の方向性について、2020年に発表したPicrosirius red染色とFIB-SEMを組み合わせたCLEM (Hirashima, etal.Microscopy (Oxf) 69:324-329)を用い、培養液にギャップ結合阻害薬を添加した実験群と添加していない対照群にわけ、Deep learningを駆使した解析を行った。実験群と対照群では形成された線維について、電子顕微鏡による連続切削画像を3次元再構築し定量的に解析することで、線維形成の方向性について形態学的に有意な差があることがわかった。この結果は英文査読誌に掲載された(Microscopy (Oxf) 72:18-26, 2023)。 研究期間全体を通し、筆頭著者として計4報、共同著者として計7報を英文査読誌に報告した。これらにより歯根膜におけるコラーゲン線維束形成、とくにその線維の方向性決定に関しては歯根膜線維芽細胞間のギャップ結合が関連している可能性が考えられた。
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