皮膚表面は糖質が少なく、化膿レンサ球菌の生存に適さない。しかし、本研究では、化膿レンサ球菌のアルギニン代謝が角層細胞を構成する主要なタンパク質であるフィラグリンの分解産物であるアルギニンを利用して、化膿レンサ球菌が皮膚病変を形成していることを明らかにした(Hirose et al. Cell Rep. 34: 108924. 2021)。 また、近年になり分離頻度が上昇している化膿レンサ球菌M87型株において、Mタンパク質が化膿レンサ球菌と自然免疫細胞の間の相互作用を調節することを明らかにした(Hirose et al. Microb Pathog. 169:105636. 2022)。
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