研究課題
シェーグレン症候群 (Sjogren's syndrome: SS) 疾患モデルマウスを用いたシングルセルRNAシーケンス (scRNA-seq) によりSS特異的なCD4陽性T細胞の集団を見出すことができた。その中でも炎症促進に重要な分子に着目し、詳細な解析を進めている。すでにタンパクレベルでの発現を確認したのち、その分子がリンパ組織でも発現していることや病期によって発現が変動することも示した。中和抗体投与実験では、SSの病態の改善が認められることから、病原性を有する分子と考えられた。更に、この分子の受容体についても解析を進め、SS疾患モデルマウスで発現が増加することも示した。SS患者検体でも増加することから、トランスレーショナルリサーチへの展開も期待され、診断マーカーあるいは治療標的分子として臨床応用を目指している。これらの結果は第111回日本病理学会総会および第51回日本免疫学会学術集会、第64回歯科基礎医学会学術大会、第33回日本臨床口腔病理学会で発表した。現在、論文投稿準備中である。また、SS疾患モデルマウスを用いてナチュラルキラー細胞の病原性を解明し (Sato M et al. Front Med 2022)、ウイルスとの関連性についての総説をまとめた (Otsuka K et al. Viruses2022)。更に、当院におけるSS症例について統計処理し、病理組織学的な特徴について総説をまとめた (大塚ら 診断病理2022, 日本臨床2022)。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (25件) (うち招待講演 2件) 図書 (3件)
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