研究課題
若手研究
う蝕や歯周病などの口腔疾患は誰しもが起こり得る疾患である。これらの口腔疾患は時として命にかかわる重篤な全身疾患を引きおこすことが近年で重要視されている。本研究では、細菌が分泌する物質に有効な成分がないかを探索し、口腔ケアの新たな薬剤開発へつなげることを目的とする。緑膿菌や枯草菌はそれぞれ特有のバイオサーファクタントを分泌しており、これらが口腔病原細菌に対して高い抗菌効果を示すことを明らかにした。
口腔微生物学
口腔病原細菌が引きおこす全身疾患に感染性心内膜炎や誤嚥性肺炎がある。これらは特にお年寄りに多く、超高齢化社会を迎える我が国では軽視できない問題となっている。身体面や精神面の問題で十分な口腔ケアが行えず、口腔環境が悪化し口腔疾患や全身疾患を招いている。ゆえに簡便にかつ安全に口腔ケアが行える薬剤の開発が求められており、本研究はそれらをターゲットとした重要な意義を担っている。