口腔潜在的悪性疾患 (Oral Potentially Malignant Disorders;OPMD) の悪性化リスクの評価には,病理組織学的な上皮異形成の有無および程度 (グレード) を用いることがゴールドスタンダードであるが,有効なバイオマーカーは同定されていない.本研究では,質量分析イメージングを用いてOPMDの各グレードにおけるリン脂質の組成変化と分布を明らかにし,OPMDのグレードを評価する新規手法を確立することを目的とした. 症例収集していたが保存冷凍庫の故障などの事情により目標症例数に達することが困難となり,残念ながら解析に至っていない.
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