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2020 年度 実施状況報告書

低酸素培養が歯髄幹細胞シートの特性に与える影響と歯根端切除骨窩洞再生への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K18496
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

野田 園子  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (70844322)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワード低酸素培養 / 細胞シート
研究実績の概要

歯内・歯周疾患領域においては、失われた骨組織を修復する治療方法の確立が期待されている。歯槽骨再生においては、欠損部に幹細胞を移植し、硬組織を効率的に誘導する試みがなされている。申請者は歯髄由来幹細胞を高密度で培養し、マウス頭蓋骨に移植する低密度で培養し移植したものよりも骨再生誘導に優れることを解明した。また、低酸素培養は歯髄細胞の硬組織形成能を更新させることが報告されている。これを踏まえ、前述の申請者の成果を発展させるべく、歯髄幹細胞を低酸素・高密度で培養し、さらに硬組織形成能を向上させることを検討している。加えて、細胞シートにて培養・移植を行う方法は、移植において細胞を移植部位に維持することを容易にし、移植作業を簡便にするほか、ある程度の面積をもった層状の細胞移植が可能となり、より効率的な硬組織形成が期待される。
本年度は歯髄幹細胞の分離および細胞シートの作成を行った。現在の細胞シート培養条件では、細胞シートを1枚で把持することが困難であったため、細胞濃度・培養時間・低酸素条件等を検討し、移植を行うために適切で硬組織形成能が向上する条件および細胞シートの枚数の検討を行っている。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響で細胞培養に必要なプラスチック材料およびグローブ等の流通が低下しているため、実験に遅延を生じている。また、緊急事態宣言により実験の中断が余儀なくされたため、影響がなくなり次第、実験を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の影響で細胞培養に必要なプラスチック材料およびグローブ等の流通が低下しており、また、緊急事態宣言により実験の中断が余儀なくされたため、実験が大幅に遅延している。

今後の研究の推進方策

実験に必要な機材の流通が戻り次第、細胞シート作成条件および動物実験での硬組織再生能の評価に向けて実験を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で実験使用機材の流通低下および価格高騰が起こったため、新規購入を行わず、現存する機材により予備的実験を行い、その後は緊急事態宣言の影響も受けて一時実験及び物品購入を停止していたため。

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公開日: 2021-12-27  

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