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2021 年度 実施状況報告書

糖尿病を伴った慢性歯周炎へのレスベラトロールに着目した創薬プラットフォームの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K18500
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

池田 恵莉  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任助教 (40822565)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードレスベラトロール / 歯周炎
研究実績の概要

歯周炎に対する歯周免疫や全身免疫に着目した創薬プラットフォームの構築することを目的として研究を行う。
in vivoにおいて歯周炎に対するRSVの効果の検討を行う。野生型マウスの臼歯部に9-0絹糸を結紮・留置し、慢性歯周炎を誘発した。炎症が慢性化(14日)した後にRSV二量体、プラセボをそれぞれ 10mg/kgを投与する。RSVの投与は1回のみとする。RSVを投与することで絹糸周囲歯肉や所属リンパ節の局所免疫応答と脾臓の全身免疫応答にどのような変化があるかを調べる。免疫細胞の構成が炎症によって変化すると期待している。特に、炎症に関与してヘルパー17T細胞の関与を疑って研究を進めていく予定である。
歯肉は組織量が非常に少なく、採取できるリンパ球数が少ないので採取方法を検討し、フローサイトメトリー解析に必要な免疫細胞数が確保できる方法を確立した。また、免疫細胞の解析に必要なフローサイトメトリー解析の実験操作と解析手法について習熟を深めた。来年度には、その確立した手法を利用して歯周炎マウスにレスベラトロールを投与して、局所免疫応答にどのような変化が見られるか検討する。さらに、レスベラトロールは腹腔内投与するので、炎症局所のみならず全身免疫にも影響を与えている可能性が示唆される。そこで、脾臓からも同様に免疫細胞を分離してフローサイトメトリー解析にてどのような変化が見れるかを合わせて検討する予定である。レスベラトロールが炎症を緩和するメカニズム解明の一端になると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画に沿って実験を行ったが、望ましい結果が得られず研究計画を再考したため。

今後の研究の推進方策

歯周炎モデルマウスに対するレスベラトロールの効果を検討するために、歯周炎炎症局所である歯肉やその所属リンパ組織、そして全身免疫に着目して今後の研究を進めていくこととした。

次年度使用額が生じた理由

研究計画に遅れが生じているため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Overexpression of PD‐L1 in gingival basal keratinocytes reduces periodontal inflammation in a ligature‐induced periodontitis model2022

    • 著者名/発表者名
      Keeratika Wongtim, Eri Ikeda, Tatsukuni Ohno, Shigenori Nagai, Shigeru Okuhara, Keitetsu Kure, Miyuki Azuma
    • 雑誌名

      Journal of Periodontology

      巻: 93 ページ: 146-155

    • DOI

      10.1002/JPER.21-0017

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2022-12-28  

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