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2023 年度 実績報告書

Ebi3-/-マウスを用いた実験的歯周炎におけるIL-35の付着上皮への影響

研究課題

研究課題/領域番号 20K18520
研究機関愛知学院大学

研究代表者

後藤 久嗣  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10783037)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサイトカイン / 歯周病 / ノックアウトマウス
研究実績の概要

<目的>Ebi3ノックアウトマウスを用いた実験的歯周炎における、Ebi3 遺伝子関連サイトカインであるIL-35やIL-27の役割について検討した。<結果>HE染色による組織学的解析にて炎症性細胞浸潤が、Ebi3ノックアウトマウスおよび野生型マウスの両群における実験的歯周炎群で顕著に認められた。また、μCT撮像の結果より、実験的歯周炎惹起群において、Ebi3ノックアウトマウスにおける歯槽骨吸収は、野生型マウスよりも進行していた。また、実験的歯周炎惹起群の歯肉におけるIL-17Aの遺伝子発現も野生型マウスと比較し、Ebi3ノックアウトマウスにおいて有意に増加していた。その他遺伝子解析においては、Ebi3ノックアウトマウスにおけるIL-10やM2/M1マクロファージ発現比の低下やRNAKL/OPG発現比の増加が認められた。さらに、遺伝子発現で認められた代表的な因子に関して免疫染色を行い、遺伝子発現を裏付けるタンパク産生とその局在を確認することができた。次に、IL-17を産生する CD4-positive cells、γδ T cellsおよび NKT cellsの歯肉組織における比率をFACSにて解析した結果、いずれの細胞も Ebi3ノックアウトマウスの実験的歯周炎群で増加していた。最後に、Ebi3ノックアウトマウスに対して、リコンビナントIL-35を作用させると歯槽骨吸収が優位に抑制された。<結論>Th17細胞がEbi3ノックアウトマウスにおいて実験的歯周炎を増悪させ、IL-35がその抑制に関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Ebi3 knockout aggravates experimental periodontitis via Th17 polarization2023

    • 著者名/発表者名
      Goto Hisashi、Kikuchi Takeshi、Takayanagi Yuhei、Kamiya Yosuke、Suzuki Yuki、Kawamura Shotaro、Sawada Noritaka、Hayashi Jun‐ichiro、Mitani Akio
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Periodontology

      巻: 50 ページ: 1406~1418

    • DOI

      10.1111/jcpe.13859

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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