メタボリックシンドローム(MS)患者において、歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalis (Pg)に対する抗体価は、骨格筋の脂肪化マーカーであるintramuscular adipose tissue content (IMAC)と正の相関を示すことを明らかにした。高脂肪食(HF)を与えたC57BL/6JマウスにPgを経口投与したところ、耐糖能異常、インスリン抵抗性が惹起され、IMACの増加が認められ、遅筋では脂肪化の亢進、糖の取り込みの減少が認められた。Pgの感染は腸内細菌叢を変化させ、骨格筋の代謝異常を引き起こしMSのリスクファクターとなっている可能性が示唆された。
|