NR4A1ノックアウトマウスに歯周炎を惹起させると、WTマウスと比較し、結合組織内部に密なコラーゲン線維束を有する顕著な歯肉腫脹を認めた。 次に慢性歯周炎あるいは特発性歯肉線維腫症患者から採取したHGFを用いて、RNAシークエンスを行った。Kegg-pathway解析で、ECM-receptor interactionやTGF-beta signaling pathwayなどに発現変動遺伝子の集積を認めたが、NR4A1の発現に明らかな変動は認めなかった。一方で、組織線維化に関わると報告のあるインテグリンα8、インテグリンα11、トランスグルタミナーゼ2(TGM2)に発現の変動傾向を認めた。
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