研究課題/領域番号 |
20K18553
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
品川 淳一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (70848332)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | CAD/CAM冠 / レジンコーティング法 / レジンセメント |
研究実績の概要 |
近年、従来のコンポジットレジンよりも高強度のCAD/CAMレジンブロックの使用が保険適用となった。CAD/CAMレジンブロックは従来の歯科用レジン系材料と比較し、より高度に重合させることで強度を増した材料である。歯科用のレジン系材料では従来、診療室や口腔内での即時重合や光重合により重合させていたため重合度が低かった。しかし近年のCAD/CAM技術の進歩により、予めレジンを高度に重合させてから削り出すことが出来るようになった。このCAD/CAMレジンブロックを使用することで保険診療でありながら白く審美的で強度の高い補綴物(被せ物)を作製できるようになった。当初は小臼歯の冠(クラウン、歯を全周削って被せる被せ物)のみ保険適用であったが、現在では大臼歯の冠やインレー(歯の一部を削って詰める詰め物)も保険適用となった。しかしながら歯と接着させる際に従来の材料とは異なる処理が必要となり、現在においてもゴールドスタンダードと言える手技は無く、種々の検討がなされている。 今回本研究において、接着の前処理で重要となるレジンコーティング法について、日本歯科保存学会2023年度秋季学術大会(第159回)にて新規1ステップ接着システムのレジンコーティング法における評価を行い、CAD/CAMレジンブロックへの接着性能向上の手技を検討した。さらに韓国・ソウルにて開催されたThe 25th KACD-JSCD Joint Scientific Meetingにおいて、CAD/CAM冠への接着に対するレジンコーティング法の有用性を検討した。これらの結果より、従来の補綴物において使用されてきたレジンコーティング法の手技がCAD/CAMレジンブロックによるの接着においても有効であることを証明した。 これらの結果がCAD/CAMレジンブロックを患者の口腔内でより安全に使用するための示唆になったと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内及び国外において2回の研究発表を行ったため。
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今後の研究の推進方策 |
4-META/MMA-TBBレジンセメントを用いて、CAD/CAM冠及びジルコニアに対する接着性能を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの感染拡大により海外渡航や研究室の使用が計画通りに行えなかったため、従来の研究計画と変更を余儀なくされたため。
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